■代表者挨拶

        当社は昭和2年、北海道室蘭市において濱野組として誕生し、日本製鐵株式會社輪西製鉄所(現日本
       製鉄株式会社北日本製鉄所)構内において、スクラップ類の切断・解体等を主な業務として行っており
       ました。
        昭和19年、初代社長が考案した濱野式小割固塊破砕機の実用新案特許が認められ、日鐵との直接契を
       結ぶことになり、スクラップ類の切断・解体等のほかパイレン破砕作業(鉄塊の落下により対象物を破
       砕する作業)がスタートしました。


        昭和24年には、日鐵構内に実用新案特許による1号三又パイレン機が完成し、この完成を記念して創
       立記念日といたしました。その後、高炉の解体作業なども手掛けることになり推移してまいりましたが
       昭和33年、経営基盤の強化を図るため、濱野組を法人化し株式会社濱野組と改組、そして昭和37年更な
       る進展を祈念し濱野鋼業株式会社と現在の社名へと変更いたしました





        昭和48年、名古屋支店の始まりとなるべく名古屋出張所を開設することになり、昭和49年、名古屋製鐵所との直接契約を行いまし
       たが慣れない環境から大変な苦労と努力の連続が続きました。そして開設から10年後の昭和58年出張所から支店へと昇格し現在に至
       っております。

        半世紀以上の期間、本社では原料・焼結・高炉関連の作業請負企業として経営を行ってまいりましたが昭和60年代相次ぐ合理化の
       影響等もあり、平成4年より作業請負企業から工事企業への業務転換の要請を受け新たに工事会社の指定を受けることになりました。

        昭和63年に鋼構造物工事、機械器具設置工事、とび・土工コンクリート工事の建設業許可を取得し、現在では製鉄所構内設備の点
       検整備・修理、構造物の製作・据付、全国の高炉改修時におけるランス切断解体作業、ベルトエンドレス施工、などを主な業務とし
       て運営しております。中でも高炉改修時におけるランス切断解体作業は、歴史が長いこともあり技術を評価していただいております。

        支店では、高炉樋整備作業に従事しております。高炉ではコークスの燃焼により鉄鉱石などの原料が溶解され、高温液状の銑鉄が
       出銑されます。その際、銑鉄は樋と呼ばれる道を流れ出銑されていきますが、銑鉄は約1,550℃と非常に高温なため、樋は常に点検・
       補修・修理を必要とします。この作業を樋整備と呼び、長年の経験から得たノウハウにより高炉安全・安定操業の一翼を担っており
       ます。


     ■社  是

       和・誠実 ・感謝

         和 :互いに相手を尊重し、協力し合う。
         誠実:私利私欲を交えず、真心をもって人や物事に向き合う。
         感謝:ありがたいと思う気持ちを忘れずに、業務に励む。